一定期間更新がないため広告を表示しています
10年越しの願い
- 2010.01.24 Sunday
- 人
- 14:09
- comments(4)
- trackbacks(0)
- -
- -
- by 関口泰弘
僕の友達(A)に「ハッピーバースデー 命かがやく瞬間」に出てくるあすかのような友達がいる。
Aはやはり物語の中のあすかのように母や義父から虐待紛いなことを受け、身も心もボロボロになっている時があった。
Aが家族の話をする時、必ずと言っても過言ではないほど口してたのは「大人になったら、親殺す」という言葉だった。
僕は物悲しく、「そんなことをしてもお前に何も残らないぞ」となだめることも多くあった。
4年前、Aはとうとう親から手を切られてしまった・・・勘当されたのだ。
絶望の淵にいた頃、Aの祖父母が拾ってくれ、Aは祖父母の家で生活することになった。
その後、Aは高校中退し、就職した。
就職後、Aは祖父母に貯金がてら預けていた金を全額使われ、今度は祖父母とも手を切らざるを得なかった。
「何て真っ暗な人生なんだろう・・・」、僕はそう思った。
もし、僕がそういう立場なら、絶対耐え切れないと思うし、自殺さえしてるかもしれない。
ただ、Aもずっと正気でいられたわけではない。
家出はあるし、不登校はあるし、小さいモノ大きいモノ関係なく盗人したことも1度や2度ではない。
僕の弟のモノも盗人された。
最初は疑いもしなかったが、弟のモノがなくなった期間に遊びに来ていたのはAだけだったので、とりあえず確認がてらAに確かめたが、「ちょっと分からないなぁ〜」という言葉しか返って来なかった。
間もなく、Aは高校を中退し、Aと会うことがなくなった。
時が経ち、去年の4月、1年振りにAと会うことになった。
今までの自分を忘れ、心を入れかえて一生懸命仕事に打ち込んでいるAに改めてさりげなく聞いてみた。
そうしたらAは自分から素直に全てを話してくれた・・・案の定、弟のモノを盗人したのはAだった。
だが、怒りや押し込めるものは何もなかった・・・Aが自分から正直に話してくれたのだから。
そして、つい昨日、「弁償するお金がやっとできたよ!」とAから連絡があり、今日の朝に「やっと買えたよ!」と連絡があった。
Aは「時には『どうにでもなれ』と思って悪いこと色々しちゃったけど、やっとひとつ自分の犯した罪に蹴りをつけることができたし、本当に自分を捨てずに頑張ってきて良かった!」と晴れた声を聞かせてくれた。
だが、Aが弟のモノを弁償してくれた以上に嬉しいことがあった。
祖父母とは手を切らざるを得なかったAだが、母と義父と和解できたということだ。
かつては虐待紛いのことをたくさんされてきたAだが、今ではAの良き理解者であり、母はAに携帯を買ってくれたり、義父は冬に一人暮らしではもったいないくらいのストーブを持ってきてくれたそうだ。
10年前、Aから家庭の状況を聞き、Aは殺してやりたいと言いながらも本当は心底待ち望んでいたであろう、そして、僕もまたずっと願ってきたAの家族団らんがようやく実現したのだ。
これ以上に嬉しいことはない。
もし、みなさんにこういう友達がいたらどうだろうか?
一般的に多いのは「盗人したヤツなんかもう友達じゃない」というのが多いような気がする。
だが、僕は違う。
僕の好きなマンガ「金田一少年の事件簿」の金田一一の言葉に「罪を憎み、人は憎まない!犯した罪は取り返しがつかないが、生きてさえいれば罪の償いはできる!!」というのがある。
僕の大好きな言葉だ。
いや、「金田一少年の事件簿」を読むずっと以前から僕の考えはこういう考えだった。
だから、盗人してしまったAの罪は憎いと思っても、A自体を憎いとは思わない。
「どんな状況にあろうが友達は友達」というのが僕の信念だ。
Aはやはり物語の中のあすかのように母や義父から虐待紛いなことを受け、身も心もボロボロになっている時があった。
Aが家族の話をする時、必ずと言っても過言ではないほど口してたのは「大人になったら、親殺す」という言葉だった。
僕は物悲しく、「そんなことをしてもお前に何も残らないぞ」となだめることも多くあった。
4年前、Aはとうとう親から手を切られてしまった・・・勘当されたのだ。
絶望の淵にいた頃、Aの祖父母が拾ってくれ、Aは祖父母の家で生活することになった。
その後、Aは高校中退し、就職した。
就職後、Aは祖父母に貯金がてら預けていた金を全額使われ、今度は祖父母とも手を切らざるを得なかった。
「何て真っ暗な人生なんだろう・・・」、僕はそう思った。
もし、僕がそういう立場なら、絶対耐え切れないと思うし、自殺さえしてるかもしれない。
ただ、Aもずっと正気でいられたわけではない。
家出はあるし、不登校はあるし、小さいモノ大きいモノ関係なく盗人したことも1度や2度ではない。
僕の弟のモノも盗人された。
最初は疑いもしなかったが、弟のモノがなくなった期間に遊びに来ていたのはAだけだったので、とりあえず確認がてらAに確かめたが、「ちょっと分からないなぁ〜」という言葉しか返って来なかった。
間もなく、Aは高校を中退し、Aと会うことがなくなった。
時が経ち、去年の4月、1年振りにAと会うことになった。
今までの自分を忘れ、心を入れかえて一生懸命仕事に打ち込んでいるAに改めてさりげなく聞いてみた。
そうしたらAは自分から素直に全てを話してくれた・・・案の定、弟のモノを盗人したのはAだった。
だが、怒りや押し込めるものは何もなかった・・・Aが自分から正直に話してくれたのだから。
そして、つい昨日、「弁償するお金がやっとできたよ!」とAから連絡があり、今日の朝に「やっと買えたよ!」と連絡があった。
Aは「時には『どうにでもなれ』と思って悪いこと色々しちゃったけど、やっとひとつ自分の犯した罪に蹴りをつけることができたし、本当に自分を捨てずに頑張ってきて良かった!」と晴れた声を聞かせてくれた。
だが、Aが弟のモノを弁償してくれた以上に嬉しいことがあった。
祖父母とは手を切らざるを得なかったAだが、母と義父と和解できたということだ。
かつては虐待紛いのことをたくさんされてきたAだが、今ではAの良き理解者であり、母はAに携帯を買ってくれたり、義父は冬に一人暮らしではもったいないくらいのストーブを持ってきてくれたそうだ。
10年前、Aから家庭の状況を聞き、Aは殺してやりたいと言いながらも本当は心底待ち望んでいたであろう、そして、僕もまたずっと願ってきたAの家族団らんがようやく実現したのだ。
これ以上に嬉しいことはない。
もし、みなさんにこういう友達がいたらどうだろうか?
一般的に多いのは「盗人したヤツなんかもう友達じゃない」というのが多いような気がする。
だが、僕は違う。
僕の好きなマンガ「金田一少年の事件簿」の金田一一の言葉に「罪を憎み、人は憎まない!犯した罪は取り返しがつかないが、生きてさえいれば罪の償いはできる!!」というのがある。
僕の大好きな言葉だ。
いや、「金田一少年の事件簿」を読むずっと以前から僕の考えはこういう考えだった。
だから、盗人してしまったAの罪は憎いと思っても、A自体を憎いとは思わない。
「どんな状況にあろうが友達は友達」というのが僕の信念だ。
- calendar
-
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31
- PR
- selected entries
-
- 10年越しの願い (01/24)
- categories
- archives
-
- March 2018 (11)
- November 2017 (8)
- June 2017 (2)
- July 2016 (2)
- June 2016 (14)
- May 2016 (65)
- August 2015 (11)
- July 2015 (23)
- June 2015 (4)
- October 2014 (18)
- September 2014 (37)
- April 2014 (3)
- March 2014 (2)
- February 2014 (3)
- January 2014 (20)
- December 2013 (2)
- November 2013 (3)
- September 2013 (14)
- August 2013 (33)
- April 2013 (7)
- March 2013 (11)
- February 2013 (14)
- January 2013 (13)
- November 2012 (4)
- October 2012 (7)
- September 2012 (5)
- August 2012 (17)
- July 2012 (14)
- June 2012 (10)
- May 2012 (27)
- April 2012 (16)
- March 2012 (10)
- February 2012 (13)
- January 2012 (24)
- November 2011 (6)
- October 2011 (25)
- August 2011 (17)
- June 2011 (1)
- May 2011 (8)
- April 2011 (18)
- March 2011 (2)
- December 2010 (3)
- October 2010 (2)
- September 2010 (1)
- August 2010 (6)
- April 2010 (1)
- March 2010 (11)
- February 2010 (4)
- January 2010 (1)
- December 2009 (2)
- recent comment
-
- 倶知安町開基120周年
⇒ ろくさん (08/09) - 倶知安町開基120周年
⇒ うのっち (07/06) - 倶知安町開基120周年
⇒ 関口泰弘 (06/13) - 倶知安町開基120周年
⇒ うのっち (06/07) - 幼稚園教育実習
⇒ 関口泰弘 (06/05) - 倶知安町開基120周年
⇒ 関口泰弘 (06/05) - 幼稚園教育実習
⇒ うのっち (06/05) - 倶知安町開基120周年
⇒ うのっち (06/05) - 倶知安町開基120周年
⇒ 関口泰弘 (04/03) - 倶知安町のんびり旅【その4】
⇒ 関口泰弘 (11/16)
- 倶知安町開基120周年
- profile
- search this site.
- mobile